「区民の会」の陳情の採択結果について  (陳情文面はこちら) 平成17年第十七号陳情

平成18年1月12日に開催された荒川区議会、福祉・地域振興委員会で「区民の会」の陳情について、審議されました。採決の結果、不採択5、採択1、趣旨採択1(出席議員8名(採決には委員長は除く))で残念ながら採択されませんでした。

本来は陳情は12月20日の委員会にて審議予定でしたが、時間切れで審議できず、1月12日は案件はこの陳情のみでした。そのため、1時間半にわたって、各委員から委託方法、保育園利用者に対する区の説明のあり方、委託と派遣の法的問題など、区の対応に対して多くの質問や意見が出されました。陳情については、保護者に対して区の説明責任を示す事および、保護者の意見を取り入れるしくみをつくることについては、賛同する意見が多くみられたものの、「延期すること」については、必要性が認められないということで、不採択意見が多数を占めました。

以下、各委員からの主な意見です。

  主な意見

自民党(茂木委員)

不採択

委託の流れは反対ではないが、1年前から計画されていたのであれば、10月説明ではなく、もう少し早く説明があっても良かったのではないか。保護者の不安は大きいので、不安を取り除く説明を十分にしてほしい。

委託料については、一定額を保証しないと、働く人が次々と交替し、質の低下を招く。一般競争入札でよいのか?考え方を示してほしい。

公明党(吉田委員)

不採択

説明会で保護者は納得したのか? 委託前だけではなく、委託後も、保護者の意見を吸い上げながら進めてほしい。

毎年何園づつ委託する計画か?平成19年度の対象園には、早い時期に説明をしてほしい。

共産党(斎藤邦子委員)

採択

12月17日の説明会に参加したが、区は保護者の質問に答えられていないと思う。また、非常勤栄養士の勤務時間で、この仕事内容は困難ではないかと思う。

他の区で問題になっている、請負契約と派遣との区別を、どのように考えているのか?

尚志会(小坂委員)

不採択

食材の調達については、どのように考えているのか。

業者の選定方法として、プロポーザル方式については検討していないのか?

新星クラブ(瀬野委員)

趣旨採択

業者選定の方法として、他区では、プロポーザル方式を取り入れている区がある。委託後も保護者の意見を吸い上げてほしい。委託システムは法的にグレーであるという労働局の見解もある。調整してほしい。

詳細は瀬野委員のホームページにも記載されています。

正論の会(浅川委員)

不採択

区内業者の育成も視野にいれながら委託をすすめてほしい。

委員会での審議結果は平成18年2月15日の平成17年第4定例会において、委員長より報告されました。

それに対する斎藤裕子区議(あらかわ元気クラブ)の反対討論(陳情採択に賛成、委員長報告に反対)

 

 


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