11月18日保健福祉部長、児童福祉課長と面談し、荒川区長宛の要望書を渡してきました。面談にいたる経過と面談時の状況を報告します。

保健福祉部長にお会いしたい旨のご連絡をしたところ、最初は「忙しい」という理由で断られました。2回目の連絡でお会いする約束をいただけました。当日は、主に児童福祉課長と係長に対応をしていただき、途中の数分間、お忙しい時間をぬって、保健福祉部長が懇談の場にいらしてくださいました。

委託該当保育園に対する区の説明会の後、2保育園の保護者の不安が高まりました。 10月26日、27日に開催された区の説明会に出席した保護者から、「納得できない」・「説明がよくわからない」「不安」という声が多く出されました。また小学校に兄姉がいる親たちは、既に業務委託が実施されている学校給食の現状を知っているだけに不安がいっぱいです。そういった保護者の声を区長に伝えるため、「区民の会」として要望書を提出することにしました

開口一番の言葉は・・・

面談にうかがいましたところ、「一つの団体に会ってしまったら最後、いろんな団体とあわなければならなくなって、きりがなくなる」「業務委託については、最終的に区議会で予算が承認されて決定となるが、区議会で議決を取るという事は、そこで区民の総意が反映される」と、開口一番におっしゃいました。

経験がないとできないことは、研修や助け合いで、補えることです。直営でそれができないと言うのならば、委託でできるのかしら?

「今回の給食の見直しで、一番の影響を受ける利用者の声や要望書の中身を説明したところ、課長は「民間業者が悪いかのように思っているかもしれないけど、直営がそんなに良いかといったら、そんなことはない。学校給食業務から配置転換で、保育園給食に異動した人が大勢いて、離乳食の経験がない人もいる。」との発言がありました。

私自身もそうですが、保護者の多くは民間会社に勤めていますので、民間事業者が決して悪いとは思っていません。また、離乳食の経験がないのは、誰も初めはそういうものです。経験のなさは研修をする、職場で助け合うなどして、補うことができるものです。

課長の発言では、直営では問題になるような状態だそうですが、これが外部業者に委託することにより、きちんと指導できるのか、尚更不安になりました。

保護者が何より心配なのは業務委託の目的や、そのシステムなのです。

何より私たちが不安に感じるのは、給食業務委託は、調理員さんに、園長からしか指示できない、いわゆる請負契約であることや、効率化が目的であるため、賃金が低く抑えられ人が定着しにくいなど、業務委託の考え方やシステムの問題なのです。

「同じ目的をもって仕事をすれば、協調できる。賃金の問題ではない」と課長はいいますが、本当にそうでしょうか?

 

 


©2005-2007 保育園給食を考える荒川区民の会