各会派との懇談(2005年12月)報告

年末ということもあり、議員の皆様もお忙しいようで、ご連絡がなかなかとれない会派もありましたが、12月12日の午前中に公明党、12月13日の昼に共産党、新星クラブ、夕方に自民党、元気クラブの議員の方それぞれにお時間をとっていただきお話する機会を得ました。

懇談の場では、今回の調理業務の民間委託のお知らせから委託の開始まであまりにも時間が短く、得られている情報が少ないことから非常に不安を感じている事、また、民間委託を既に実施している他区において調理員の入れ替わりが激しいなどの問題が出ていることなど、私たちの不安を訴えました。

以下、各会派との懇談の様子を簡単にご報告致します。

荒川区議会公明党 (12月12日午前11時〜 中村尚郎区議(幹事長)、武藤文平区議(副幹事長))

党としては、調理業務の民間委託には賛成の立場としながら、業者の経験や力量には大きな差があり、児童福祉課が提案する一般競争入札方式では
最適な業者を選定するのは困難なのではないかという見解を示されました。
党としては、できるだけ良い業者を選定できるような、入札方式を提案していくつもりであると明言されました。

 

日本共産党荒川区議会議員団(12月12日午前11時半頃〜 斎藤邦子区議、小島和男区議

元保育士であったという斎藤邦子区議は、保育園の給食が保育の大事な柱の一つであること、それが切り離されて業務委託されることについての保護者の不安について、良く理解していただけました。
学校給食において、調理士の入れ替わりが激しい状況に、夏休み・冬休みもなく、提供する食事の回数も多い保育園給食の厳しい職務体制で、果たして大丈夫なのかという懸念も示され、経費削減する対象が間違っているのではないかということもいわれていました。

 

新星クラブ(12月12日午後0時頃〜 瀬野喜代区議、片山浩区議)

民間委託は大きな流れであるので、それに反対するのは難しいという区議会の状況を説明された後、委託が始まった後、きちんとその内容をチェックしていく体制をつくっていくことが重要であること、また、保護者が不安に思うことがあったら、どんどん意見を出
し、提案をしていくことが大事であるということをいわれました。

 

自由民主党荒川区議会区議団(12月12日午後3時過ぎ〜 並木一元区議(幹事長)、茂木弘(副幹事長)、若林清子(副幹事長)

民間委託には賛成する立場であるが、いまいろいろな区のいろいろな仕事が民間委託されている中で、不当に安い価格で契約した結果、給与の不払いなどいろいろな問題がおきていることを指摘した上で、「保育園給食は大事な子どもの食を預かる仕事であるので、尚更、給与が払えないから業務が滞るなんてことは許されない。できるだけ良い業者を選び、良い人を雇うためにも適正な価格の設定や業者選択の方法を工夫するなどが必要だと思う。」という見解を示されました。

 

あらかわ元気クラブ(12月12日午後4時過ぎ〜 斎藤裕子区議)

唯一の(!)「野党」として、民間委託に反対する立場から子どもたちの大事な食事なのに、経費削減のためというのはそぐわないのではというご意見。今回の提案が10月末というあまりにも差し迫った時期の提案であり、また、担当課の内部検討だけでことを進めようとしていて手続き的にもおかしいのではないかという見解も。

12月17日に開催の説明会について、傍聴させていただきたいと児童福祉課に伝えたら、拒否されたことについて、「今までそんな例はなかった。おかしいのではないか。」と不信感を示されました。(その後、「学校の統合問題の時も、保護者説明会の時に、議員として情報収集する必要性から傍聴させてもらった。今回も同じなのではないか。なのに、傍聴できないというのはおかしい」ということを保健福祉部長に伝えた結果、各会派の議員について、傍聴を認める回答があったそうです。)

 


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