平成17年12月17日 全保育園保護者に対する説明会が開催されました

さる12月17日(土)午後1時30分から区役所会議室にて、保育園給食に委託について全保育園に対する荒川区からの説明会が開催されました。この会は父母連共催で行われました。
荒川区からは保健計画課長、児童福祉課長、保育担当係長、児童福祉課職員、保健所、及び全公立保育園長が出席しました。
保護者は40名以上の出席がありました。

父母連会長の挨拶の後、石川児童福祉課長より、「新規保育園の開設や延長保育の拡大等、子育てと仕事の両立支援のための予算措置が増大している中で、サービスの効率的運営によるコスト削減が求められている」という趣旨の背景説明があり、続いて風間係長より調理業務委託に伴う実施体制の変化について説明がありました。

給食委託についての児童福祉課の説明と状況
石川課長より、今まで調理員が行なっていた仕事のうち「調理作業」のみ委託業者が請負い、「食材の発注、検収、作業手順の作製等」を栄養士が担当する。アレルギー児対応については、これまで一歳児以上は代替食持参であったが、委託後は代替食の提供を保育園で行なう予定である。という委託内容の説明がされました。
次に、三河島およびひぐらし保育園の園長から、2保育園における保護者説明会の経過が報告されました。

保護者からは「学校給食について既に給食調理業務は委託になっているが、現在内部努力でなんとか質は維持されているものの、実際は給食調理員や栄養士の入れ替わりが激しい。そういう状況は知っているのか?また、どういう対策をするのか?」「調理員の数は委託になったら現状と同じ配置になるのか?」「委託業者に問題がある場合には途中で変更するのか?」など、委託業者の質の問題や、現状での小中学校の給食調理業務委託現場で起きている調理員の入れ替わりの激しさについて不安や質問が多く出されました。

それに対して「入札に厳しい条件をつける」「契約書でそのようなことがないように記載する」などで対応するという回答がありました。また、そもそも区の保育園の給食を請け負うということ自体、調理業者にとっては信用を得るということにつながるので、おかしなことはしない筈であるといった趣旨の回答もありました。

また、他区で保育士をしているという保護者からは「自分の勤める保育園では給食調理が既に民間業者に委託されているが、人の入れ替わりが激しいため、衛生管理などが徹底されず異物混入などのトラブルが起きているので心配である。」という意見があり、これに対して、保健所の方から、「むしろ民間業者になってから、調理場の掃除も行き届いているし、きちんと衛生管理されているという印象をうける」というコメントがありました。

その他、「公務員の給与体系の見直しがいわれているが、それを考慮に入れてもコスト削減効果は見込まれるのか」「栄養士を配置することで充実をはかるというが、何故非常勤なのか?」「給食の委託について、各園では説明会をしないというが、保護者会などでも説明しないのか?」「4月から委託開始というが、今この状態で準備が本当に間に合うのか?」などの質問がありました。

保護者の中には、まだまだ質問したいことが沢山ある様子でしたが、午後3時半で説明会は打切られ、終了となりました。

説明会資料(pdf)

 


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